Yubo’s Blog
日々の生活で感じること。 新しいことに挑戦すること。 その記録。
こう思う PR

合理的な考え方

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過去を悔やむこともなく、未来に不安を感じることもなく、今の一瞬一瞬を真剣に生きる。生きるとはただそれだけのことである。そう考えれば、迷いもなく、怒りもなく、平穏な気持ちでいられる。生きることが苦であり、虚しいことであり、日々確実に死に近づいているという事実に向き合うことは、だからこそ、今の一瞬一瞬を大切に生きようという考え方につながる。そんな考え方を説く初期仏教についての本を読んだ。

率直に言って、かなり合理的な考え方だと感じた。宗教というよりは、心理学といった印象だ。何かを信じると言うことを強制しないし、むしろ信じることの危険性も説いている。何かを信じて楽になるのではなく、徹底的に自分を観察する。自分を客観視して、何事も大したことはないのだと達観して、相対化する。そうすることで、こだわりを捨て、身軽に、気軽に、気楽になれる。そこに苦しみからの解放の可能性を見出す。そんなような考え方だ。仏とかブッダといかいうと、なんだか重くて暗いような印象を持ってきたけれど、なんだか斬新な考え方のように感じた。シンプルで、清らかな美しささえ感じる。

なんでこんなに忙しくて、悩みが多くて、疲れるんだろうという日々が続いていて、しかもそれがなんの充実感にもつながっていなくて、毎日ただ疲弊していくように感じていた時期、さすがにこれは間違っていると感じ始めた。「でもそういうのが社会であって、普通の生活でしょう」という空気が周囲にあったとしても、その空気自体が不自然に歪んでいる可能性があるのかもしれないと感じるようになってきた。人生がこんなにややこしいはずがない。もっと楽に生きたい。こんなに便利で清潔で安全なはずの国なのに、なんで自分を含めた多くの人がいきりたって、毎日に疲れを感じて生きているのだろう。その理由を考えた時、きっと無駄なことを考えすぎて、無駄なものを持ちすぎているんだろうという仮説にたどりつき、それだったら少しずつそういうものを減らしていこうと考えるようになって、少しずつ要らないものを探しては手離し始めた。

そうした断捨離をしていく中で、上手なものの減らし方のような本に出会い、それが禅の考え方に通じるということを知り、そこから今回の初期仏教の教えの本に辿り着いたわけだけど、一貫しているのは人生をもっとシンプルに、気楽に、軽くしたいという思いであるように思う。ベースにそんな思いがあったからこそ、その時出会った初期仏教の考え方に、自然な形で共感できたように思う。ポイントはシンプルであること、気楽であること、自然であること、無理のないこと、当たり前のことであること。初期仏教が成立したのは紀元前6世紀頃のことだという。その頃から人は同じような悩みを抱えていたのかと思うと、これもまた少し気楽にさせてくれる。

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ゆぼ
ゆぼです。自由に、幸せに生きていくことが目標です。おいしい食事と心休まる音楽が好き。じゃがいも育てています。

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