最近の生活の中で変化したことを、三つ紹介します。
お酒を飲まなくなった
少しずつ物価が上がっているなと感じてはいたのだけど、卵や野菜、肉や魚といった食品も値上がりして、毎週決めている予算の範囲に収めるのが苦しくなってきました。それでも予算を守るとすれば、買うものを厳選するしかない。以前からアルコールにあまり強くない体質であることを意識していたので、思い切ってビールを買うのをやめました。値段の半分くらい税金だって聞いたこともあるし。ビールをやめてみて感じることは、時間が増えたということ。酔うと最初は気持ちいいんだけど、やがてブラックアウトしてしまい、うとうとしたり、寝てしまったり、起きたら頭痛かったり、ということがなくなりました。体調もよくなった気がするし。インフレは生活者から見ると腹立たしいことだけど、環境の変化を健康の維持や時間の確保といった生活の質を上げることにつなげられている気がします。変化があったら適応して前進。でも、たまには好きな音楽を聴きながら、美味しいビールを飲みたいかな。
車にいよいよ乗らなくなった
今年は雪道でも快適に歩ける靴を買いました。少し高かったけど、スポーツメーカーのもので、防滑・防寒・防水の仕様。おかげで今年は凍った道で転ぶこともなく、どこに出かけるにもせっせと歩いています。歩くようになって思うことは、徒歩は最強の移動手段だということ。どこにいくにも、どんな天気でも、ほぼ正確に予定した時間に到着できます。乗りものを運転する責任からも自由。確かに車は便利なのだけど、事故で相手を怪我させる心配とか、マナーの悪い運転者から受けるストレスとか、渋滞に巻き込まれたときの苛立つ気持ちとかがついて回る。あと、ガソリン入れなきゃいけないし、車検とか、毎月の駐車場代とか、自動車保険とか車検とか、雪かきとか、タイヤ交換とか、時間とお金を奪う要素がいろいろあって、車って本当に自分を豊かにしているんだろうかと思うようになり。音楽を聴きながら自分のペースで歩いていると、車の移動では気づかないような道端の風景や匂いを感じるし、いろんなことを考えられたり、気持ちを整理できたりする。おまけに健康にもいい。いずれ車を所有して自分で運転するというのは、趣味の世界になっていく気もするんだけど、どうでしょう。
買いものはネットスーパーで
新しく買った靴が快適で、買いものにも歩いて出かけるようになったのですが、重いものやかさばるものは、やはり持ち帰りにくい。コメとかトイレットペーパーとか。大きなリュックを持って行ったり、買いもの用のキャリーを買うことも考えたりしたけど、根本的な解決を思いつきました。「持ってきてもらえばいい」。調べてみると、複数のスーパーが配達サービスやネット通販をしています。そういえば近所で配達している光景を見かけたこともある。確かに配達料はかかるし、販売価格も店頭より少し高いものもあるけれど、自分で買い物に行って、選んで、買って、袋に詰めて、持ち帰って、という作業をしなくていいのでとても楽です。指定した時間に指定した場所にボコッと置いてくれたものを、家の中に入れるだけでいいのですから。ネットスーパーを利用するようになって感じたのは、買いものにはすごい時間を取られていたということ。身支度をして、出かけて買って帰ってくるだけで、最低でも1時間はかかります。この時間がごっそりなくなって、必要な食材が揃うのだから、多少高くても満足です。
今回紹介した変化に共通するのは、健康になって、時間が増えて、お金を効果的に活用できるということ。物価高とか節約という言葉は、閉塞感があってあまり好きではないのですが、環境の変化を生活の質を上げることにつなげていくことを考えるのは楽しいです。