甘いものが好きだ。食後に何か甘いものを食べないと、食事を終えた気がしない。アイスだったり、お菓子だったり、ケーキだったり。このところお酒を控えているし、タバコも吸わないし、甘いものくらいいいじゃないかと思ってきた。
でも、ふと家計を見かえしていたら、甘いものはどちらかというと高い金額が設定されていることに気づいた。値上げは最近のトレンドとなっているけれど、甘いものの値上げ幅は、肉や野菜といった基本的な食材と比べて大きいようにも感じた。
これは甘いものに常習性があることを利用した金額設定なのではないか。少し疑ってみた。麦茶をやめなさい、飲んじゃダメです。と言われて取り上げられたら、まあしょうがないかとなるが、食後の甘いものを取り上げられると、日々の満足感は大きく低下する。それはちょっと勘弁してほしいと思う。すぐにはやめられない。すぐにはとは言うものの、そもそもやめられる自信がない。
こうした常習性を利用した金額設定というのは、注意深く観察してみると、他にも色々ありそうだ。中でも、アルコールやニコチンといったものの中毒性を持つものに対しては、商品自体の金額設定に加えて、重税が課されている。お酒やタバコが高いのはそのためだ。
そうだとすれば、甘いものへの依存をあまり強めないために、今のうちから少し工夫をした方がいいかもしれない。そう考えていろいろ試している。例えば、甘い固形物を減らし、その代わりに甘い飲み物をとるとか。食後にホットココアを飲むようにして、お菓子の量を少しずつ減らしている。今のところうまくいっているが、もの足りなくて、お菓子を大量に食べてしまったりすることもある。甘いものの常習性も、侮れないかもしれない。