Yubo’s Blog
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低いリスクで同じ利益を確保する

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利益を上げるという考え方

投資を行う際、投資信託や個別株の利益率に目が行きやすい。過去5年間で投資額に対してどれだけの利益が生じたか。その利益率は他の投資信託や個別株に比べて優位かどうか、というように。メディアで取り上げられる投資関連のニュースも、書店で販売されている投資関連の書籍も、少額の元手で大金を得た人を取り上げるものが多い。出資額に対してどれだけの見返りがあるかということは、誰もまず関心を持つところであり、そもそも投資の目的そのものであることが多いから、利益率に関心が集まるのは当たり前のこととも言える。

一方で、投資効率という観点から見ると、利益率ばかりに注目することは必ずしも賢明なことではない。とてつもなく大きなリスクと引き換えに高い利益率を確保しているファンドは、戦争や自然災害等の外部環境の変化、社内の不祥事や不都合な事象の発覚、その他相場の急激な悪化により、大きな損失を生む可能性も高いからだ。高いレバレッジを設定するファンドは、好景気の際にはテンポよく利益を生み出していくが、相場が崩れると、途端に市場よりも大きな損失を生じる。

リスクを下げるという考え方

そこで、「低いリスクで同じだけの利益を確保する」という考え方が大切になる。利益率を見てみると、市場平均と同じだけの利益を得続けているだけの平凡で面白みのない投資にしか思えないが、リスクが低いという投資手法だ。この手法がメディアや書店で紹介されることはあっても、この手法を採用した投資家が伝説的な成功者として取り上げられることはないと考えられる。なぜなら、この手法の優れた点は、良い環境を生かして最高の利益を生み出すことではなく、悪い環境の中でも最悪の事態を避けつつ、他の投資手法と同じ程度の利益を確保できるということだからだ。目立たずに地味に生き残る手法ともいえる。「低いリスクで同じだけの利益を確保する」手法をとるメリットを三つあげてみたい。

①低リスクは健康に良い

リスクが低いということは評価額の変動幅が小さいということだから、心理的な負担が少なくてすむ。米国市場や欧州市場が動いている間も、安心して眠ることができる。変動が大きくなってきたら、自分より大きなリスクをとって大きな利益を吹聴したり、大きな損失で絶望を嘆く声で、周囲が騒がしくなってくることに気づく。もちろん自分も市場の変化に動揺するが、周囲よりも低いリスクで投資しているため、巷に溢れる極端な論説や風潮を、比較的冷静に眺めることができる。

②続けやすい

心理的な負担が少なく、市場の変化に極端に動揺しなくて良いということは、投資を淡々と続けやすいということでもある。平凡で退屈だと感じるかも知れないが、それでいいと思う。もっと何かをしたいという気持ちは、ファイナンス理論や投資手法の勉強に充てるといいと思う。そうすることで、リスクを抑えて利益を確保することの優位性を理論面でも理解することができれば、相場の下落局面でも自分の選択した投資手法を継続していくため強い握力にしていくこともできる。

③時間ができる

リスクの低い投資手法に退屈を感じ、勉強にも疲れたら、なにもしないという選択もある。なにもしなくても、長期にわたり同じ手法をとりつづけることで、単調ながら確実に利益は積み上がっていく。投資以外のことに関心を向けて社会生活を送っているだけで、投資に回した資産は増えていくのだから、焦らず、構えず、生活を充実させていくことを考えることにつながる。

大切なのは、生き残ること

投資の目的は利益を生むことだから、高い利益を生む手法に注目が集まるのは自然なことだ。少ない元手で短期間に大きな利益を生むことは、誰にとっても魅力的な話だからだ。しかし、そうした手法が過去の暴落局面を生き延びてきた手法かは疑わしい。リスクが高く、下落局面では大きな損失をもたらしかねない手法もある。一方で低いリスクで同じ利益を確保する投資手法は地味で目立たないが、下落局面でも生き延びて長期的に利益を確保しつづけられる可能性が高い。リスクを下げるという考え方は、利益を高めることと同じかそれ以上に優れたものであると感じている。

 

 

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ゆぼ
ゆぼです。自由に、幸せに生きていくことが目標です。おいしい食事と心休まる音楽が好き。じゃがいも育てています。

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