Yubo’s Blog
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インデックス投資家の仕事とは

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好調な米国市場

米国市場が好調だ。金利は高いままだが、各種指標が米国経済の底堅さを示していて、SP500は史上最高値を更新し続けている。それに呼応するように、今は高値だから買い控えた方がいいというような声が、SNS上で見受けられる。これだけ上がっているんだから、近いうちに下落に転じるに違いないとか、もしかしたら暴落かもしれないとか、そんな不安を煽るような投稿もある。

タイミングを捉えた売買は可能か

株価がいつか下落に転じることについては、異論はない。株価は上下するもので、そのタイミングがいつか、変動幅がどれくらいかはわからないが、株価が今より下がることはほぼ確実と言ってもいいと思う。おそらく下落を恐れる人たちは、株価が高値水準にある今、いったん株式を売却して現金に変え、株価が下落して底に来たら買い戻せば、利益を効率的に最大化できると考えているのだと思う。もちろん、それができれば資産を大きく増やすことができることになるが、問題は今の株価が本当に高値圏と言えるのか。高値圏だと言えるとして売却した後、いつが底値圏だと言えるのか。この高値圏であるから売却するという判断と、底値圏だから買い戻すという判断の両方が当たらない限り、逆にこのまま株価が上昇していく場合に得られる大きな利益を取り逃すことになりかねないということだ。

(Vanguard社ホームページから引用)

Vanguard社の見解

Vanguard社は、こうしたタイミング投資の影響について調査を行い、上記のような結果を公表している。それによると、仮に保有株式を1ヶ月間現金に変えて、その後再び株式を購入し直す場合、保有株式をそのまま持ち続けた場合に比べて、56.9%の確率で0.9%下回る運用結果となった。また、仮に保有株式を12ヶ月間現金に変えて、その後再び株式を購入し直す場合、保有株式をそのまま持ち続けた場合に比べて、78.6%の確率で9.1%下回る運用結果となった。これらの結果が意味するところは、結局タイミングを捉えた売買により資産を増やそうとすることが、逆に資産を減らす結果につながる可能性が高いということだ。何もしないで株式を持ち続けることが、資産をより増やす結果につながりやすいことを示している。誰も株式の動きを正確に予想することはできない一方、長期的には株式は上昇していく傾向にあるので、持ち続けた方が有利になるというのは、ある意味当然の結果と言える。

インデックス投資家の仕事

インデックス投資を継続する難しさは、まさにここにある。何もしなければいいのに、何かしたくなるという衝動を、いかに抑えることができるか。自分をコントロールし、タイミングを測らず淡々と購入を続け、あとはひたすら持ち続けるという規律を守ること。それができれば、資産は高い確率で勝手に増えていくのだ。インデックス投資家の仕事とは、単調さに負けず、淡々と投資信託を購入し続け、あとは何もしないという自己管理能力と言ってもいい。

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ゆぼ
ゆぼです。自由に、幸せに生きていくことが目標です。おいしい食事と心休まる音楽が好き。じゃがいも育てています。

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