部屋の中のものを、少しずつ減らしている。きっかけは、新しく買った本が本棚に入らず、長いこと読んでいなかった本をまとめ、手放したこと。本棚にスペースが生まれたことで部屋全体がすっきりとして、気持ちよく過ごせるようになった。見方を変えれば、これまでいらないものを部屋に溜め込んで過ごしていたということ。そのように感じるようになってから、着なくなった服、使っていない食器、いくつもある衣装ケースなど、使用頻度の低いものを手放すようにしている。少しずつものが減っていく中、感じたメリットがいくつかあるので、紹介します。
時間が生まれる
ものを減らすことで、ものを探す手間が省けるようになった。必要なものしかなければ、ものを探すこともない。あの本はどこにあったか。あの食器はどの棚にしまったか。そういう探しものにかける時間がなくなった。また、ものが少なければ、ものを選択する判断も少なくて済む。気に入ったものしか部屋になければ、どの服を着ようか、何を持っていくべきかということで、悩んだりする時間も少なくて済む。
ストレスが減る
ものを探している時間は気持ちのいいものではない。ものをなくして、探して、見つける作業は、たとえあとでものが見つかったとしても、ストレスそのもの。ものが見つからなければそのストレスはもっと大きくなる。でも、ものが少なければ、そもそもものをなくしにくくなるし、万一なくしても見つけやすい。また、ものが少ない部屋は片付けをしやすい。掃除をする際に、ものをわざわざどける必要がないから、気軽に掃除機をかけたり、床を拭いたりできる。部屋が片付けやすくなることで、快適な空間を維持しやすくなり、結果としてストレスが減る。
自由になれる
ものが減っていくと、よりシンプルで、よりコンパクトな空間でも心地よく生活できると感じるようになる。そうすれば、今より住居費の低い場所にも転居しても快適に生活していくことができる。そうすることで経済的にも余裕が生まれ、より楽に、自由に生きられるようになる。実際に転居しなくても、そうした選択肢を持つことで、心にゆとりが生まれ、自由を感じることができる。
今も少しずつものは減らしていて、部屋は随分すっきりしてきた。それでも気づくと、もっと手放せるものはないか、部屋の中をパトロールして回っている。あまり行きすぎることのないよう気をつけた方がいいのかもしれない。それでも、ものを減らすことのメリットは確かにある。